世界は推しでできている

若手俳優を推しているおたくの独り言墓場

とりあえず舞台化、は時に悲劇を生むかもしれない話

2.5次元舞台の作り手側の熱意って、なんだかんだ絶対に観客に伝わるものだよな~。

最近そんなことをぼんやり考えています。推しくん、そろそろ次の舞台の稽古に入ると思うんだけど、いまちょうど現場が途切れているので、まあ暇なんです、私が(笑)

なんでこんなことを考えているかっていると、今年に入って推しくんが出た舞台(どちらも原作モノ)で、すごく対照的だなと思う作品があったんです。

その2作品、制作会社が違うし会社の規模も違うので、一概に比較してしまっていいものかどうかっていうのは、今回は置いておきます。今回書きたかったのは、予算面などは置いておいて、一観客として感じたものの話です。というか、どちらも同じように8000円以上出しているチケットなので、いろんな事情抜きに同列で比較してもいいような気もしますね。

この2作品(AとBとします)、原作の持つ力がかなり違っていて、ざっとこんな感じです。

「作品A」:アニメ化もされた人気作、いまだ熱心なファンが多く知名度も高い

「作品B」:そのジャンルのなかでは大ヒットした作品だが、知名度としては?なレベル

本当にどちらも舞台は面白かったんです。どちらも脚本、演出、キャスト、それぞれが原作をリスペクトしているのが伝わってきたし、劇場で受け取る熱量としてはどちらも本当にいい雰囲気だったんです。

でも結局「作品B」のほうは、まあかなりの空席で…。

あ、昨日も会いましたねこんにちは!的な感じで、前方列は毎回おまいつ*1状態。千秋楽では、隣はあの方のおたくで、後ろのこの方はあの方で…、と全方位把握できるような状態でした。

客席は埋まってない。だけど舞台自体は本当に面白かったんです!!!しつこいようですが面白かったんです!!!

公演期間が終わってからも、なにが悪かったのだろうか…後出し半額リピチケですら反響がほとんどなくいつメンしかいなかったのはなぜなのだろうか…とぐるぐる考えていました。

原作規模もおたくの規模も違うけど、「作品A」と比べて考えてみたんです。作品自体のパワーの差を抜きにして考えても、「作品B」は圧倒的に制作サイド*2のやる気が見えてこなかった。これに尽きると思ったんです。

「作品B」はキャスト解禁と同時につくられた公式SNSもほぼ放置。公式サイトも旧式なだっさいデザインのまま、メインビジュアルらしいメインビジュアルも出てこない。(公演期間中にはじめてメインビジュアル入りのフライヤーが配られました。え、遅くない…?すでに劇場入りしている我らに向けて配るの…?)

公演前日あたりにしれっと物販情報が更新されたものの、なんだか低クオリティ。こればっかりは予算がなかったのかもしれないけれど、ただでさえプレイガイドがいつまでも「◎」からいっこうにチケット減らなくってモチベーションが下がっているところに、なんだかピンぼけ気味の物販で、もはや行きたくないと思いながら初日を迎えるというなかなかHPを削られる先制攻撃っぷり。

チケットが売れていないのは知っている、毎日残数減ってないかな~減っててくれよ~って思いながらチェックしに行ってたから知っている。

普通ここまで売れなければ、必死にアフタートークやらハイタッチやらの企画を発表するところだけど、待てど暮らせどなぜかそれもしない。

もちろん声高に「チケット捌けないんです!来てください!」って感じでキャストや公式からやんややんや告知されると、それはそれでもうチケット手元にある身としてはもやっとした気持ちになるけど、逆にこんなに余ってるのに客席埋めようという気概を感じられないことには、もう本当に落胆しました。

え?これ空いてる席プレイガイドで確認できちゃうけど、すんんんっごい余ってるよ?公式さん、ちゃんと把握してる?そのうえ譲渡もやまのように出ちゃってるよ???

そこそこの観劇経験のなかで、あんなにチケット売れてなくて、それなのに制作側がそれの対策らしい対策をまったく講じない作品に初めて出会いました。

作品自体はおもしろかったのにちっとも埋まらない客席。なんだか本当に勿体無いという気持ちでいっぱいでした。

事前の宣伝にしたって、素人が偉そうに大変恐縮ですが、「へたくそ」感満載で、キャストのおたく以外には作品の存在自体まったく知られていないのでは…?原作ファンもほとんど知らないのでは…?と感じられるものでした。

制作サイドが不慣れな感じはあったので、ノウハウを持っていなかっただけかもしれないけど…ノリだけで2.5次元舞台化しちゃおうと思ったのかもしれないけど…。

絶対に最高な舞台にしよう、満員御礼を目指そう、そういう気持ちがもう少し制作側にあれば、推しくんやキャストのみなさんがあんな寂しい景色を見なくて済んだんじゃないのかなぁ…と、かなり時間が経った今もしこりが残っています。

その後、「作品A」が上演されました。これは以前からちょこちょこ触れていますが、本当に素敵な作品でした。制作側から、原作が大好きで大事に大事に舞台化したというのが伝わってくるんです。本当にディテールへのこだわりが随所に感じられていて、素敵でした。

同じ制作のものでも、やっつけ舞台化感*3を感じる作品もあるので、やはり潤沢な予算があったところで、制作の熱意は透けて見えると、個人的には思っています。

いくらキャストが原作への愛を持っていたって、それ以外の要素もたくさん複雑に絡み合って最終的に作品が「完成」するんだな。舞台おたくとして生々しくそんなことを体験できた、ジェットコースター*4のような上半期でした!!!

原作を大切に思っていないキャストは論外ですので、推しくんが万が一そんな考えで作品に挑んでいると知ったら*5一瞬でこの熱も冷めてしまうでしょう。2.5次元に出演する方々には、本当にそれくらいの気持ちで作品に向き合って欲しいな…としがない2.5次元舞台おたくは思うのでした。

そして企画、制作に携わる皆々様。どうか、なんとなく流行りに乗っかって舞台化しちゃいました☆なノリは、もうそろそろ終わりにしませんか…?

私は!すてきな!熱意ある!作品に出る!推しくんが!観たい!!!

*1:お前いつもいるな

*2:ここでは広報や運営といった意味の制作陣営のことを指しています

*3:人気作品をなんとなくそこらのイケメン使って舞台化しといたら金になるんじゃね?というアレ

*4:メンタルの話です。お財布はこの一年ただひたすら急降下です

*5:この世界線ではそんなことありえないと信じている。信じているからね!!!