世界は推しでできている

若手俳優を推しているおたくの独り言墓場

ファンサ欲と秋の空

「ファンサなんか要らぬ!板の上で輝く貴方が観られればそれ以上はなにも望まぬ!」

こんな風に竹をパッカーンと割ったような武士メンタルでいられれば一番なのですが、残念ながら現代社会に生きるメンタルジェットコースターの私はそこまで割り切って推しくんのことを“静観”できていません。

実際どんなメンタルかというと、ファンサに対してのモチベーションは、「女心と秋の空」でいう「秋の空」。

もっというと、ゲリラ豪雨ドッシャーのち快晴ときどき雷雨、みたいな移ろい具合です。

 

以前、舞台上から目視での出席確認をして欲しがる同担の思考がちょっと理解しがたい、と書きました。これは今も変わっていません。

板の上に立っている間はなるべく本人を出さずにいて欲しいタイプなので、カーテンコールでも別にファンサをしてくれなくて構いません。

一人ずつカテコ挨拶がある場面で、名乗った上で本人らしさあふれるご挨拶を聞くのは好きですが、カーテンコールはあくまで観客として「素敵な作品をありがとう!ブラボー!」と拍手喝采を送りたいだけ。(もちろん推しくんがいたって拍手喝采したくない作品もあったりはしますが、その場合は稽古期間からの苦労や努力を讃える意味で拍手を送っています。ただの私の気持ちの持ちようの話ですが)

そこにファンへのサービスはもう要らないかな、と。いうなれば、チケット代を払ったうえで“推しくんの熱演”という最高のサービスを頂いた直後。私のような下々のいちおたくに、そこまで苦手なファンサ頑張ってくれなくていいのよ、と思ってしまいます。

 

最近はファンサタイムがある2.5作品がけっこうな数あります。

原作から舞台界隈にいらっしゃった方のなかには、2.5舞台にはファンサが付随すると思い込んでいる方も少なからずいるようで…。公演期間前に作品名エゴサをすると、ノットファンサ舞台にもかかわらず「え?ペンライトいるかな?持っていけばいい?」みたいなツイットを見かけたりして、あ~お客様お客様おやめください~その光る棒は決してお手持ちのカバンからお出しにならないでください~状態になることもしばしば。

それほどまでに、特にこの2.5舞台界隈ではファンサありの作品というのは市民権を得ているのだと思います。

 

2.5次元舞台のファンサうんぬんについて語りたいわけじゃありませんでした。

えーっと、そう、ファンサ欲の話でした。

こういうファンサありの舞台に出たときには、私だってただの欲にまみれた卑しいおたくなので、ファンサくれくれ欲が爆発します。推しくん~ここですぞ~あなたのおたくここですぞ~~~と無言の大声を眼球から放ちます。眼球から。

しかしたいていこの渾身の一撃は空を切ります。まれに別のキャストさんに誤射してしまいファンサを頂くという事態は起こるのに、推しくんはちっともこっちをみないんだぜ!!!笑っちまうよな!!!

ファンサくれくれ~と心では思っていても、自身の年齢を鑑みると、あらみっともないかしらと思う部分もあります。それ故、ナウでヤングなガッツちゃん達のようなアピールをすることもなく、傍から見たらたいそうおとなしいおたくに見えているでしょう。(実際おとなしい)

推しくんからも大人しい人、控えめな人(あわよくば、品のある年上のレディ、と思われていたい)だと思われているのは薄々感じています。

夏休み明けに突然金髪にしてきて教室をざわつかせる学生よろしく、推しくんの心をざわつかせたいわけではないので、欲望のままにファンサ乞いをすることはしていません。(欲望に忠実になったら、昭和生まれのゴリラが野に放たれてしまう…これはとっても危険)

 

それにしたって推しくん、もうちょっとファンサ上手になろうぜ!!!

なんでそんなに自分のおたくへのファンサが苦手なんだい???おたくが怖いのかな???

大丈夫だよ、大丈夫。ゴリラは優しいから、ウッホウッホはするけど取って食ったりはしないのよ。

ファンサOKな公式の場でくらい、ファンサを欲しがったって、いいじゃない。いつも善良なおたくをしているんだから、たまにはお砂糖ひとさじくださいな。

 

でも、ファンサがいつまで経っても苦手な推しくんも、so cute。きっとおたく同士での醜い争いが起こらないように、等しく自分のおたくに塩を撒いてくれてるのですね。お気遣いありがとう。その塩が土俵入りの合図とならないことを、檻の中から願っています。