世界は推しでできている

若手俳優を推しているおたくの独り言墓場

「B-PROJECT on STAGE OVER the WAVE!」に寄せて

傷口には塩を塗り込むタイプなので、心が耐えられるギリギリまで批判意見もツイッターで検索するようにしています。

最近ではこのカテゴリでも何度か話題にあがっている「B-PROJECT on STAGE OVER the WAVE!」について、賛否両論眺めています。

今回はこの作品について触れますが、私の立場は以下です。

 

原作プロジェクトはなんとなく把握していて各ユニットの初回のCDは後続ユニットも含め当時購入し、曲は気に入ってけっこう聴いていた。だけど、有料チャンネルに加入したりグッズを追うことは欠片も考えていないレベル。曲が好きというのがメインだったので、アニメのノリは合わずにリアタイは途中でギブアップしているがほそぼそアプリは続けている、単なる2.5舞台大好きおばちゃん。推しくんが出ているとは言っていない。

 

公演が終わって半月ちかくが経つ現在も、お皿の枚数数えだしそうな勢いで舞台化という惨劇を忘れてはならない、末代まで呪い続けるぞという気迫の感じられる発言をちらほら見かけます。

それほどまでの大きな感情を(マイナスなものであれ)これだけ持ち続けられるって純粋すごいな~と思うのですが、それもきっと原作への愛ゆえなんだと思います。

 

本公演、その後のライブ公演について、運営のそれはどうなの?と思う対応や、世の中の温度感については、こちらの記事がとても丁寧にコトの顛末を書いてくださっているので、私は省略しますね。

 

yama-buki.hatenadiary.jp

 

ちなみに私はとても楽しめました、とだけ言っておきます。

 

さて、私は2.5次元化について寛容です。寛容というか、この作品だけは舞台化ありえない!という境地はもうだいぶ昔に過ぎ去ってしまい、昨今の若手俳優による舞台界隈の現状を考えると、どの作品もイケメン俳優出演の舞台作品へと変貌する可能性を秘めていると思っています*1

これは、私の熱量を舞台で輝く推しくんを中心に振り分けているせいです。推しくんへの熱量を超える情熱で応援しているものは他にないので、なにか特定の作品に推しくんに匹敵する情熱を注ぐことはありません。

たった今現在の目の前のことを優先する性格なことも手伝って、過去にとても熱を入れていた特別な作品ですら、推しくんの二の次です。

 

こんな調子なので、舞台化の一報を聞いても「あ~だよね」で終わりました。ので、もちろん原作厨の方々とは気持ちを共有できるとは思っていません。

この作品は近年稀にみる燃えっぷりだったわけですが、いろいろな要素が本当にタイミング悪く折り重なっていたし、舞台化以前にすでに溜まっていた運営への不信感などなどが舞台化をきっかけに噴出した部分もあるように思います。

 

その主なきっかけとなってしまった数人のキャストを、私もなんとなく快くは思いませんでしたが、あそこまでリプ欄でガンガン叩くのもどうかと思って眺めていました。過去がクソだったのはもうどうしようもないしなという気持ちと、その程度にやらかしたのはモデル出身でなくとも俳優にゴマンといるよなという悲しい現実があったからです。

(だからといって客商売である以上、そういう事実があることは今後も辛いと言っていないで粛々と本人は受け止めるしかないのだと思います。弱音を吐かず受け入れ、そのうえで誠意を持っていまの仕事をするしか贖罪にならないと思います。そういう意味で、あの手の発言は間違っていたと思うし、他のキャストも叩かれたことばかりを暗に指摘するのはどうかなと感じました)

 

まあそんなこと原作ファンの方には関係ない事情ですよね。せめて全員がテニスとか刀とか経験している俳優(実際いましたが)だったらよかったんですかね?

私は公演とライブどちらも入って、結果として技量は足りずとも、何人かはキャスティングとして良かったと思いました。もちろん俳優畑の方たちは、演技も込みで合っていたなと思いましたが、舞台化寛容ばばあの戯言なので反論は投げないでくださいね!

 

運営のやることなすことどれもが、舞台化絶許ウーマンの怒りに油を注いでいたように思いましたが、捌けないチケを見て見ぬふりしてそのまま公演に踏み切るより、最後まであがいてくれて多少でも客席が埋まったのならそれでいいかなと思っています。

(過去に推しくんの舞台で、チケ全然売れてないのに危機感をまったく抱かないクソ運営作品がありまして、その際にもうどんな手でもいいから売って!と思ったのでした)

 

この作品に限らず、感性の数だけ感想があります。自分が面白かった!と思うものを共有したい気持ちもすごくわかります。私も推しくんの作品を観たあとは、気持ちが昂ぶったまま雑多垢で最高だったと叫び続けている人種なので、「もうとにかく最高!いい!観てくれ!」とは思います。

 

ただときどき見かける「舞台化反対している人にこそ観てほしい」というのは、押しつけが過ぎて気持ち悪いなと感じています。おすすめする人としては、予想に反して舞台が最高に楽しかったんだと思います。不安だったけど観てみたら最高だった!それはすごく素敵なことですが、それを悩んでいる人に勧めるならまだしも、反対意見の人に勧めるのはどうよ…。

そんな穿った気持ちで観られる対象が推しくんだと思ったら、すごく嫌です。もしかしたら公演を観て気持ちが変わるかもしれないけど、ガチの反対勢なんてアラしか探さないんだから、その後酷評広められるだけだと思うんだけど、そんな想像してしまうのはきっと私の心が汚物なせいですかね!?!?

 

こういうことをぐだぐだ考えている性悪な人間なので、あまり安易に友人たちにも作品を勧めることができません。ごめんね推しくん…推しくんの良さを上手に広められなくて…だって舞台が好きって言われても脚本とか演出とかとの相性もあるしさ~~~~人に簡単に勧められないよ~~~!!!!

 

ですが、この作品に関しては、観劇していない人たちにまで悪い話ばかりが伝播して、一種の風評被害のようになっているのであえて勇気を出していいますね。

 

オバウェ*2はいいぞ!!!

 

これだけのことが言いたいがために、これだけ引っ張ったの本当にひどいですね。気になるキャストがいるなら、一度観てみたら楽しいかなって思います。あとアイドルが好きな方。

 

原作プロジェクトの基本の方向性である、アイドル達の仕事を覗いているような感じは、うまくマサミさん*3の脚本で描かれていました。人間としての葛藤ではなく、あくまでアイドルとしてファンになにをどう届けるかについて葛藤している姿がとても印象的でした。キャラが14人と多いですが、おそらく原作でキャラを知らなくても、1回の観劇で性格や関係性などがつかめる内容だったと思います。

そしてライブパートも多いのですが、曲が多くダンスもあるなか、全生歌で頑張っている姿は、成長を見守る系コンテンツ好きばばあ的には楽しかったです。世をときめく人気アイドルのパフォーマンスとしては技術面で心もとないところもありましたが、キラキラしていたので、とてもアイドルでした。(だがしかし音響は許さない一生許さない)

 

全力でアイドルをするキャストたちに夢をみさせてもらったので、私の中でこの作品は成功です。

おそらくたくさんの批判が原作や運営サイドに行っていると思うのと、興行面を考えると、同じキャストが集結して…というのは現実的でない気がしています。

ですので、ひとこと伝えられるとしたらこれでしょうか。

 

最初で最後の最高の夏をありがとう!!!

 

 

せっかく意を決してこの作品について触れたので*4、ついでに毒も少し吐き出させてください。

ライブでの追加の新柄トレブロ発売は許す。かわいいショット多かったしな。だがそれを既存トレブロと混ぜて全81種にしたことはまだ怒っています。しかも初日はほとんど新柄混ぜていないと思われる排出率。2日目は笑うほど周りも出ていたので、とにかく初日購入にぶっこんだ金を返してほしい。推しくんいないから許すけど。

あとあくまでキャラとしてのライブの場で、キャストの名前入れたうちわとか振るのはどうかと思うし、原作ファンの方の神経を逆なですると思うからやめてほしい。

最後にもうひとつ、なんでそんなにフォロワー多いのに行けないリプばっかりなの???一部キャストのファンが茶の間ばかりで驚きました。きっとそのへんからの集客も運営は期待していただろうに、全然なんだもの。実働ファン数を考えてから企画をして頂きたかった。

 

批判のない作品はないけれど、これが代表作のようになってしまう可能性のあるキャストさんは、少しつらいなと思わざるをえない舞台化決定から上演までの一連の流れでした。

どこかでもしこの作品に縁があったら、最高っていってる人もいたから10分くらい観てみようかなって思ってもらえたら、長文書いた甲斐があります!!!

 

ところで話は変わりますが、推しくん、年内のスケジュールはいま出ているもので全部ですか???もしまだ隠し持っているならそろそろ告知をお願い致します!!!

*1:

その原作、舞台化するってよ - 世界は推しでできている

*2:この作品の略称です。OVER the WAVEの略称

*3:伊藤マサミ氏

*4:ずっと書こうかどうか悩んでいた