世界は推しでできている

若手俳優を推しているおたくの独り言墓場

結婚出産は若俳おたくの墓場か否か

たまに見かける、若手俳優を応援している側の結婚や将来についての話題。いまは最高に楽しい(つらい場合もあり)けど、自分も歳をとるし、推しも歳をとるし、人生はだいたいの人があと何十年も続くことになります。色々考えちゃいますよね。

 

そこで少し自分語りを。老婆心ってほどではないですが、適齢期(をみなさんいくつに設定しているかはわからないですが)過ぎたあたりかな?と思うばばあの自分語りです。たいそう身バレ要素がある気がするので、グループにも載せないし、そのうち消します。ミバレコワイ。

 

私はそんなにガッツではないですが、当初書いた応援スタンスのような感じで、とある方を応援しています。本気のガッツの方に比べたら全然ゆるいですので、全通はできていません。ひとつの作品に3~5回くらい、ほかの現場やイベントはまあだいたいいる感じです。

 

そんな絶賛推しくん応援中の身ですが、私生活では既婚、子どももいます。自分でいうのもなんですが、このおたくできている境遇は奇跡のコンボの産物だと思います。ミラクルが積み重なった結果、そこそこ精力的におたくをしながら、仕事と家事と育児をこなしています。(こんな状況でこんなおたくしている方にはまだ出会えていないので、もしいらっしゃったら仲良くなりたい勢いで孤独です。ご連絡・コメントお待ちしております)

 

結婚をするには、その前段階として、付き合うなりお見合いをするなりして相手と出会い、その人が結婚相手としてどうかを考える時間を持つ必要があるかなと思います。スピード結婚にしたって、2ヶ月や3ヶ月は考える時間を持つものだと思います。

私はおたくをずっと継続していたら、果たして結婚までたどり着いたかどうか、正直なところ自信がありません。数年前、元推しのことで、傷心となりトラウマを負った当時の私は、舞台という趣味を一回抹消しました。若手俳優がいまほど大量にいたわけでもないので、たいていの舞台に元推しとなにかしら接点があるキャストが出ていたり、関係する人がいなくても劇場自体が思い出を蘇らせる記憶装置となってしまっていたりで、まともに観劇する精神力がなくなっていました(劇場に行くと、ステージ上に元推しがいたときの映像が蘇って嗚咽する)。そうなった当時、すでに夫となる人とは付き合っていましたが、趣味が消えたことで浮いた余裕(時間・お金・気力体力)は、久々に二次創作に向かってイベントに出たり、将来のことを考えて自分を省みる時間に充てることができました。もちろんその精神状態に至るのは大変だったし、人生で一番ガリッガリになりましたうける。

推しが燃えたから結婚できたというわけでは決してありません。

でも、確実にそれをきっかけに、私は現実と、少し先の自分、10年後・20年後の自分のことに思考を割くことができるようになりました。そういう意味では、元推しにも感謝しています。クズな一件だったから、感謝って言葉で形容するのは癪だけども、良くも悪くも私の20代にいろんな影響をもたらしたことは事実。

きっと、もっと器用な人なら、推しに情熱を注ぎながら、人生設計もできるのかもしれません。ただ、私はどうやらそういうタイプではなかったようで、見兼ねた神様がひとりではうまいこと生きていけないだろう私にチャンスをくれたような気もします。推しの自滅がチャンスというのは、自虐にもほどがありますけどね!!!当時は本当にしんどかったんだぞ!!!

このときの出来事が、降りようと思うような一件ではなく、ゆるい匂わせやクズバレではなくカノバレ程度だったら、正直いまの私がどうなっていたかは分かりませんが、結局リアコではなかったので、どの道結婚はしていた気がします。ドレス姿への憧れすごい強かったしね!結婚準備期間は推しもいないし、舞台も行かなかったので、「現場を諦める」っていう負の感情を溜めずに済んだのはよかった気がします。なにかと打ち合わせだなんだで休日が潰れる日々だったので、ガッとテンションが上がることはないものの、大変心が健やかな日々でした。

 

ちなみに、夫は見た目では全然タイプではありません。すまないごめんね。でも、推しくんとの接触でめちゃくちゃに情緒不安定になるメンタルぺらぺらの私が、たいそう安定した状態で落ち着いて日々を過ごせる本当に稀有な存在であることはたしかです。子どもがいると、男女ではなくなり、ガチで家族になります。その際に、見た目にときめいたり、ドキドキするなんてことは、正直子どもの世話におわれてどうでもよくなるので、居心地がよいこと、そして趣味への理解があることが大事だと思いました。

そう、趣味への理解!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!すごい大事!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(相手がおたくでは無い方がいいと私は思っています。おなじように強いこだわりを持ったおたくだったら時間やお金、育児の分担について戦争する未来しかみえません。許容してくれること、口出しせずに見守ってくれること、自分も親として当然に育児をすること。いまのところこれが最強だし、この点が揃っている人なので私はおたくできています)

 

舞台から離れて、若手俳優のおたくもやめて、もしやこれは一般人では!?と思っていた時期が私にもありました。そして結婚しました。子どもも産みました。脱おたくきたこれ!と思っていたのですが、私は推しくんに出会ってしまい、舞台の楽しさを思い出してしまい、本能に従っていたらやっぱりおたくに戻っていました。もうこれが私の性なのだと思うことにしましたが、人は本質の部分でそう変われるものじゃないことを、ここに書き記しておきたいと思います。

 

ですので、本能的にまたおたくに戻ってしまいそう~~~と思っているなら、パートナーは趣味への理解がある、理解はなくとも許容してくれる、口出ししないでおいてくれる、見守ってくれる、そんな方がいいように思います(大事なことなn)。経験談としては。

 

私は諦めることが本当にへたくそなので、諦められずに意地でもあらゆる手を使って現場に行っていますが(それでも子どもの体調やヘルプが得られない日は諦めます、そこは最優先はもちろん子どもです)、これが正しいかと問われるとそうは思いません。置かれている境遇に対して、身の丈にあわない応援をしているようにも思っています。だからおすすめはできません。

知っている元おたくで今は主婦やママである人たちは、できる範囲の趣味として、円盤を買ったりライビュ、たまにどうしてもの作品だけ観にいっています。私は本来はそうすべきだと思っていますが、だって推しくんを本気で応援したいんだもの…!諦めるのがへただもの…!推しくんに会いたいもの…!(欲望に忠実)

 

もう一点、育児が想像より壮絶で、自分の存在意義がよく分からなくなってしまったこともあります。延々と生かすための世話をしている乳児期が終わった頃、自分の中でなにかが弾けた感じがありました。そこで出会うべくして推しくんに出会ってしまったんです。そう、デスティニー。そこで、数年ぶりに死ぬほど緊張しながら、若い男の子の現場に足を運びました。その日、頭の中に鳴り響いたのは、1stシーズン立海ファイナルのリョーマのあの曲でした。

「生きてる 生きてる 生きてる」

自分が自分らしく生きられる(というと大袈裟かもしれませんが)場所はここで、この楽しみのためなら、仕事もなんでも頑張れるし、心に余裕が生まれることで家族の大切さもより感じられるようになったし、ストレスが推しくんによって浄化されることで優しいママにもなれるようになりました。

 

そして、いまのわたしは思うのです。推しくんは、天使なのかもしれない、と!!!!!!

 

とまあ、このような生き様の賛否はさまざまだと思うし、おすすめもしないし、かといって他人に否定されるのも癪なのですが、こういう生き方している人もいるよ!という、なにかの参考(なんの参考にもならないように思うけど)になればいいなと、身バレ覚悟で書いてみました。そもそも結婚する必要も、子どもも、すべて個人の自由なので、そういうマウント的な意思は本当にカケラもないです。私生活の環境が変わっても、どうにかおたくしている人もいるよ、的なことを伝えたかっただけですので、おたくの仕方のひとつとして捉えて頂けたら嬉しいです。決して、結婚や出産がおたくの墓場ではないと思うので。

 

自分語りおしまい!おお振りには推しくんでません!おしまい!